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序章
今、人々は真実に飢えている。ごまかしや虚飾に満ちた、上っ面だけの「理想論」にはもう誰も見向きはしない。
そんな時代の風潮の中、何故か「勉強」だけは未だベ−ルに包まれ、真実は語られない。学歴社会へのバッシング、ゆとりの教育から週休2日制の導入、それに反比例するかのごとく、増え続ける子供への高額な教育費。TV、本、雑誌などのメディアでは、「勉強は個性をつぶす諸悪の根源」だとか、「学力低下をふせぐため、絶対に勉強は必要だ」とか、意見が錯綜を極めている。
これだけ熱く語られている事から分かる様に、「教育」とは世間が相当の関心を寄せている、一つの「大命題」なのであろう。当然だ。親にとっては、我が子の大切な人生である。無視できるはずがない。 日本は未だに学歴社会だ。神話は崩壊を見せているとはいえ、その城壁は揺るがない。
だからこそ世にも腐ったドラマ、それはそんな世界で起きた。「教育」に巻き込まれて起きた。人間が人間としての欲望の原点を追いかけ、日本のトップを果てしなく夢見た男がいた。そのためなら何でもやり、どんどん性根が歪んでいった男がいた。
事実こそ奇なり。これから語る話は実話である。そして誰にでもいつでも起きうるであろう、そんなリアルに溢れたドラマである。 単なる合格体験記とは全く違う、これだけは最初に断っておきましょう。何故ならそのような上等なものとは、これは全く異質な読み物だからである。 そんな世にも腐った世界に、今から少しだけお付き合い願いたい。
ある日の事だった。春から教師になる、卒業を控えた大学の先輩が、僕にこう言った。「世の中は偏差値じゃないよ、生徒には自分のやりたい事をやらせなきゃ駄目なんだよ」、と。
その時、僕はあの戦いで培ったアツい思いが、一気に吹き出した。「やりたい事?誰もが遊ぶことって言いますよ。生徒にその区別がつくんですか」、そう強く反論した。彼は何も返せなかった。
「そういえば教師って、いつもこんな事言ってたな」、僕はそう思った。もちろんこの意見は素晴らしい。ただこの「理想論」だけが、教育界にはびこることが僕にはたまらなかった。様々な考えがあってこそ、道は開けるはずだ。
自分でも忘れかけていた、あの「ドラマ」が再び蘇ってきた.あんな異次元の「ドラマ」は、誰も分かってくれないだろう、そう考え封印したつもりだった。しかしその時の僕はアツくなっていた。「異常、だけどそれ故新しい、だから語るべきなんじゃないか」、そう決心した。
この執筆は、そんな単純なきっかけから始まる。誰にも伝えることの無かったこのドラマ」を、初めてここで明かすことにする。
その先にある答えは「何のために勉強するか」、もはやこれだけではない。日本で一番腐ったドラマは「受験」でおきた!そしてもう一度言う、これはいつでも誰にでも起きうるそんなリアルと危険をはらんだドラマなのだ!
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