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偏差値70からの大学受験:最後のメッセージ
大人が受験生に語る言葉と「真の勉強」の実情
―「勉強」することの本当の意味―
ご意見
受験勉強なんか早くやめて、大学に早く入って「真の勉強」をしたほうがいいのではないですか、私は早く好きな勉強がしたいです
サイトーの回答
貴重なご意見ありがとうございます。
「受験の意義」や「受験じゃない、真の勉強」というのは正にキーワード。恐縮ですが、現在私は「就職」よりも「アメリカでの学問追求」の道を選び、恥ずかしくもPHDに進む状況。その分、「本当の勉強について」少なくとも一般の方よりは語れるのではと思い、意見を述べさせて頂きます。
私が今だから見えてきた「実情」をお話させて下さい。
率直に申し上げれば、聞こえが非常にイイ、「大学に入ってからの真の勉強」などという言葉、私は疑問を持たざる得ません。
結論を言えば、大学入学前に、入試という大学が正式に課してきた試練を避けてきたような学生、つまり「勉強の下地」がない学生には、とてもではないですが、「無理」だと思います。せっかく高い学費を払って入学したのに、結局勉強せず、何もならない最悪の結果を生む確率が非常に高いと思います。
つまり、「真の勉強」をするにもコツコツ「階段」が必要だということです。「受験」での経験は無駄には絶対になりません。大学入学前にしっかりと「努力」すれば、その分絶対に入学後の大学生活を何倍にも有効にすると思います。
「受験なんかやめて、大学で好きな真の勉強をしよう!」
これは自分も若いころ、一番よく聞いた「説教」でしたし、当時自分も本気で信じていました。
しかし現在まがいなりにもPHDに行く身として意見を述べさせてもらえれば、確かに「真の勉強」は大学入学後から始まりますが、そのレベルをあまりに甘くみているのではないでしょうか。
はっきりいって、将来を決めるような「真の勉強」(学者になったり、もしくは弁護士、公認会計士などが分かりやすい例でしょうか)をやろうと思ったとき、やはり勉強の基礎が出来ていないと、はっきりいって使いものになりません。というのも、考えてください、東大生でも苦労するようなものばかりなのです。「受験」なんて楽勝、という連中が平然と10時間以上勉強するレベルなのです。
つまり、少なくとも受験時に、ともかく平気で10時間以上集中して勉強出来るという能力、与えられた情報をすばやく処理する能力、大学受験である程度結果が得られたほどの「勉強の効率性」が分かっている能力。これらは必須だと思います。
またこれらの基礎を作るには、受験は最適だと思います。(分かりやすい参考書、確立された勉強法など)
そしてここからが一番大事です。日本の大学ははっきりいって、入学後誰も勉強していません。(東大の学生を除けば、みんな春からサークルで遊び狂います)
また学者や専門職(先述の弁護士など)になろうと思わない限り、就職でもだれも大学で何を本当に勉強したかなど、誰も聞いてきません。もはや一切の強制力がなくなり、また勉強したからといって得られるAdvantageや、何かに合格とかいう強烈なモチベーションも全然ありません。
毎日バイトや飲み会が続く中、誰が好きこのんでワザワザ何の得もない「勉強」などするでしょうか?この論理どおり、ほとんどの学生は遊び狂います。。(笑い)でもこれは仕方ないです、責められません(涙)
そして何より大学の授業についても世間では大変な誤解があります。
「大学」で何かを教わろうとしていませんか?
全ての実情を踏まえても、大学は受身で教わるのではなく、ある種自分が勝手に学ぶところなのです。
大学という組織について、いっそすべて真実をお話ししましょう。(一応その道に進もうとしてますので、ちょっとは詳しいですよ。。汗)
まず教授は、はっきりいってほとんど教える気力を持っていません。というのも、まず第一に学生が先述の通り勉強する気がゼロのため、熱心な授業が必要とされていないからです。
そして第二に、これが実は一番肝心なのですが、教授は教えることが仕事ではないということです。(これ知っていました?)
高校の先生、予備校のカリスマ講師、彼らのメインは若い学生たちにわかりやすく授業することです。それで全て評価されます。しかし大学の教授たちは自分たちの研究の質、そしてその集大成である発表する論文が何本世界や日本の主流な学会で通るかが評価の対象なのです。どんなに授業の評判がよくても、こうした研究の実績がなければ誰からも評価されません。
教えることはほぼ無意味である、といっても過言ではありません。そして周知の通り、彼らプロの教授の研究は常に世界の「最先端」。そんなレベルの彼らがフツー人に分かりやすく授業なんてそもそも難しいのです。。
じゃあ、大学での勉強とは何か、となりますよね?
実情に即していえば、大学では一歩レベルがある意味高く、やりたいのなら自分で自分を追い込んで、やれよという事なのです。大学入学前に培った高度な「勉強の基礎力」を使い、専門書を自分で読み(遊んだり、飲みに行く時間をつぶして。。)、興味ある分野を見つけ、それを徹底してから先ほどの教授の元に行くと、今までとうってかわってかなりの高次元レベルですが会話出来ます。なんらか教えてもらいます。
よく「オレは好きな勉強するんだ!」というカッコイイ言葉を聞きますが、これをするにも特別な注意が必要です。例えば、仮に「経済」が好きだといっても、いざ本気で勉強しようとしたならばやはり理論を極めることが第一歩。淡々と数式を理解し、最低でも経済学検定ほどの知識は必要でしょう。(これを知らないと教授から鼻で笑われます)誰もが興味の引かれる「実践」は、その後の話です。
「好きな勉強」といっても、そこまでに「好きでないこと」もしなければならないのです。それを絶対に忘れてはいけないと思います。全ては「階段」であり、受験で鍛えられた大学入学前の「努力」、「誘惑に負けずイヤなことでも勉強する力」はここで本気で発揮されると思います。
逆にこうした下地抜きでは、所詮「好きな勉強」をしたとしても長続きしません。
以下のような光景を見たことありませんか?
1.大学入学後、一応教養書を買って勉強しようと決意
2.でも教授の「ヤル気なし授業」にショック
3.サークルが忙しくなる、飲み会がドンドン入る
4.友達との海外旅行に行く
5.週4のバイトが忙しくなる
6.そして勉強なんてやってる時間が無くなる、バカバカしくなる
7.自分が勉強しないのは教授がワルい、などのワルグチをいいだす
。。。。そんな結論に終わるのがオチです。
では何で「真の勉強」がこれだけ盲目的に語られるのでしょうか。
その答えはいろいろあると思いますが、私にはある種ひとつの答えは。。。
それは「やったことないヤツがしたり顔で語っていて、そんな連中が多すぎるから」ではないでしょうか。
これは私の確信に近い「真実」だと最近つくづく思っています。
本当にスゴイ人は自分の人生に忙しく誰も若者など教育しません。その分、実際社会でいう教育者の多くは、「努力」もせずに「結果」をしたり顔で語る「大人たち」であるということ。これは極論かもしれませんが、完璧に間違っているとはどうしても思えません。(少なくとも自分の領域である「学問」については。。)
ともかく我々フツー人は、武器はただ一つなのではないでしょうか。それは誰にでも平等に与えられた、「努力する」ということ。
特別な星のもとに生まれたわけではありません。何か超人的な能力を授かったわけでもありません。それでも我々はこの世に生まれました。
では「何のために生まれてきたのか」でしょうか。
ただフツーに毎日を送るために、我々は生まれてきたのでしょうか。与えたれたその身分に応じて生き、そして死んでいくための人生なのでしょうか。
私自身、自分がフツーであることを誰よりもわかっています。
何のとりえもないし、事実26年間一度も他人とかけ離れた「能力」を自分に見出したことは本当に一度もありません。疑うことなく、私はただのフツー人なのでしょう。ドラマなどおき得ない、そんなフツーな人生であるべきなのでしょう。
しかし、忘れてはいけないのは我々には「努力」というただ一つの武器があるということ。それを持ってこそ、人生を切り開いていかねばならないのではないということ。
いつか必ず誰もが抱く「夢」。我々は自由に「夢をみる権利」はあるはずです。ただそれがどんな大きな「夢」であっても、ただ白旗をあげ、あきらめるべきではないということ。そしてまた自分が傷つくのがイヤで「夢」さえも見ないこんなことはあってさえならないこと。これは私自身のある種の「信念」となっています。
聞こえはほんとにバカバカしいかもしれません。しかし、それでも私は信じて疑いません。(失笑+涙)
「夢」を誰もが抱き、そして実行する。そんな「理想」を我々のような一般人が叶えるには、我々に平等に与えられた「努力」という武器を絶対にMisleadしてはいけないと思うからです。
我々は気づかねばなりません。その「努力」という唯一の希望さえも失ってしまえば、我々は一生「運命」というその軸から抜け出ることは出来ないということ。誰の人生にもある「生まれてきた何らかの意味」を徹底的に見つけることが出来ないということ。あまりウェブのエンターティメント性以外での注釈が多すぎる気がしますが、付け足させてください。
それでは全ての読者のみなさま方のご健闘を心よりお祈りいたします。そして私も、この「偏差値70からの大学受験」もここからは徹底的にやってみようと思います。
それでは、本気で「人生」を生きてやりましょう。(笑+涙)
サイトー
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